石垣島は、八重山郡島に連なる島です。八重山群島には、他に西表島、小浜島、黒島、竹富島、与那国島、波照間島等の島々があります。
石垣島の平均気温は、24.0℃年間降水量は、2,061.1mmです。
石垣島は、数万年にわたる様々なドラマを経て、珊瑚礁の島となりました。珊瑚礁は物静かで、目立つこともなく、永劫の日々をそこに住む生物群は造形のためのみに生きています。そしておおよそ1年の年月に、1ミリメートルの高さで隆地を形成するといわれています。
珊瑚礁は、非常に壊れやすく繊細に無限の変化を繰り返し長い年月の変遷のあと、島ができます。

珊瑚礁ポーラス(多孔質)の中で静かに眠る古代海水は、太陽光や空気に触れず珊瑚礁の豊富なミネラルが溶け込んでいました。この海水は、「陸地珊瑚礁浸透海水」と命名され、海洋深層水と、明確に区別されています。
古代琉球石灰岩は永い期間風雨による削剥作用を受け、多くの場合硬く洞穴が多い。又所々粗で結合力が弱く割れ易い層と互層をなすことがぁる。地表に吸込穴があることころは普通で琉球石灰岩が削麿されたところでは無数の吸込穴がある。色は自色か淡黄色を呈し珊瑚礁の有機物質を多量に含んでいる。有機物質は珊瑚の遺骸深海性珊瑚石灰質海藻類を含んでいる。隆起珊瑚礁の構造は水の浸食作用によつて、ほとんどがその形態を失つている。
早稲田大学物理学博士 徳永重康著『琉球の地形地質及び鉱床』
サンゴ礁は大いなる不思議の一つである、知れば知る程不思議はいや増すばかり、畏敬の念は更に深まる
イギリスの海洋学者デビットベラミー博士
珊瑚礁という構造物が出来上るにはたくさんの込み入った要因がある。生命が海に誕生して以来長大の時間の中で珊瑚礁が出現し、珊瑚礁という岩そのものが生物によってつくられ、またそこに住む生物が数百万トンの岩をつくる。
イギリスの著名な海洋学者チャールズセパード博士の著書『サンゴ礁の自然誌』